おんでやんせ〜!みんなギタってますか〜?♬
唐突ですが…「アングル気にしてますか?」
「アングルってな〜に?」って人もいるでしょう。ちなみにわたしがアングルのことを知ったのはギターを始めてから4〜5年ほど経ってからでした。そのくらい気づくこともなかったです(笑)

Youtubeとかニコ動などの動画サイトが発達しなければ気づかなかったかも!?
ちょうど悩んでいた頃に、Drシーゲル(成毛茂さん)が「ピッキングの角度なんてどうでもいい」とバッサリ切り捨てていた昔の映像を見たんですよ。
「じゃあ弾きやすければいいや!」と、悩むのをやめたこともあったんですが、それは弾き始めの人向けのことなんだと思い直して練習し始めた思い出があります。
ただ、初心者のうちにあっちもこっちも気にしすぎて意識を分散して練習するのは良くない!
なので、アングルのお話はどちらかと言うと中級者以上向けになります。
が!!
アンプで大きな音を鳴らすことが多くなったり、座って弾いていたところから立って弾くようになるタイミングなどで出てきやすい問題なので、せっかくある程度弾けるようになったなら是非チャレンジしてみて欲しいものでもあります!
今回はvol.1ということで知識的な基本編です♬
3つのアングルを知ろう
そもそもアングルって何?
アングル(英:angle)とは角度や観点のことを言います。
ピッキングにおけるアングルとは、『ピックが弦に当たる角度』のこと!
念のため言っておきますが、手首の角度ではなく、『ピックの角度』です!
大きく3つに分けられます。
- 順アングル(正アングル)ピッキング
- 平行アングル(フラットアングル)ピッキング
- 逆アングルピッキング
どのアングルで弾かないといけない、なぁんてことはありません。
ただ、それぞれアングルごとに得意とするもの、不得意とするもの、また体格的なものがあります。ひとつのアングルで弾ききってしまうプレイヤーもいるでしょう。
こだわるorこだわらないの部分ですね!自分の弾くジャンルや目指すギタリスト像、出したい音に合わせてみるといいでしょう!
さてさて!では各アングルの違いについて簡単にまとめていきま~す!
平行アングル(フラットアングル)ピッキング
| 得られるメリット | 起こりうるデメリット |
| ・アップ&ダウンピッキングの音程差が少ない ・クリーンサウンドが綺麗に聴こえやすい ・ピッキングノイズが起こりづらい ・腕の回転を使いやすい ・耳あたりの良い音を出しやすい | ・姿勢が変わると平行ピッキングを保てない ・悪く言えばつまらない音になりやすい ・順アングルよりも音が細くなりやすい ・HR/HM好きな人はあまり好まない? |
まずは平行アングル。フラットアングルとも呼ばれます。
文字通り『弦に対してピックを平行に当てるピッキング』です。

一応わかりやすく厚めのピックを使っています。
黄色ラインがピックの傾き方だと思ってください。弦に対して写真のように平行に当たります!

斜め前からの写真。当たり方が見えるように、ピックはつまんでいるだけです。
ピックアップカバーに反射しているので弦とピックが平行になっていることがわかると思います!
1本だけでなく全ての弦に平行にピックが当たっていくため音のバランスが非常によく、クリーントーンがより綺麗に聴こえます。
ピッキングノイズが小さいので、普段順アングルで弾いているプレイヤーでもレコーディング時には平行アングルで弾く人も多いです。
レコーディングで多用するくらいなので、3つのアングルの中では一番バランスが良く、オールマイティな優等生くんのイメージですが…
大きな難点があります。それは…
立って弾きづらい
ギターはジャズやフラメンコのようなジャンルでなければ、立って弾くイメージが強い楽器です。
特にROCKは!!
立って弾く時は、座っている時よりもギターが斜めになりやすいです。そのため弦とピックを平行に当たるためには、腕が長くないと手首の角度的にとっても厳しい(>_<)
日本人は、体格的にはどーしてもギターの位置を高くしないと平行に当てづらい。(台に足を乗っけるとか、ギターを縦にするなどの「魅せる系」はとりあえず置いておきま〜す)
結果、実際のライブなどで平行アングルで弾くことは少なくなってしまうんです…(`・ω・´)

私のメインアングルはこの平行アングルピッキングです!平行アングルを基準にして、順アングルと逆アングルを必要に応じて使用していきます!
順アングル(正アングル)ピッキング
| 得られるメリット | 起こりうるデメリット |
| ・弦との抵抗が少なくスムーズにピッキングできる ・コードよりも速弾きなどの単音弾き向き ・腕の回転を使いやすい ・歪んでいる音が得意 ・ピッキングで歪みを作りやすい | ・擦り弾きによるピッキングノイズが出やすい ・平行アングルほどではないが、逆アングルよりは音が細い ・クリーンサウンドが少し苦手 ・クランチサウンドは力量が試される ・カッティングやコードストロークが少し苦手 |
次に順アングル。正アングルとも呼ばれます。
これは『弦に対してピックを斜めに当てるピッキング』です。

こちらも黄色ラインがピックだと思ってください。平行アングルと違い、斜めになります。

斜め前からの写真。見やすくするためにピックはつまんでいるだけです。
ピックアップカバーを見ると弦に対してピックが斜めになっているのが、よりわかると思います!
練習を除いて、一番多く見かけるピッキングアングルかと思います( ̄^ ̄)ゞ
はっきり言って、ただ弾くだけならば一番弾きやすいと感じる人が多いんじゃないでしょうか?
それこそ、平行アングルでも言いましたが、立って弾く時にはギターを斜めに構えることから、大体この順アングルピッキングになるプレイヤーが多いです。
ただ、ピックを弦を斜めに通過することで、弦の上をほんの瞬間的に滑ってしうまうことでピッキングノイズが大きくなりやすいです。
念のため言っておきますが、ピッキングノイズは「悪」ではありません。好きな人は大好きで、むしろ好んで出す人もいます!もちろん逆にそれを苦手もしくは嫌いという人もいます。

ちなみ私は聴く分にはいいんですが、自分が出すのはイヤというタイプなので、順アングルをメインにはしていません。
また、これ重要なんですが
初心者や、ただスピードを求めてしまったプレイヤーは、ピックの先端を極端に短く持って弦をこする…いわゆる「擦り弾き」に陥りやすく、アタック感もダイナミクスもない、だらっとした演奏になりがちなので注意しましょう!!
ロックやメタルでは使用率が高い印象ですね!
逆アングルピッキング
| 得られるメリット | 起こりうるデメリット |
| ・芯のある音を出しやすい ・巻弦でピッキングノイズが置きづらい ・バッキングでも輪郭のある音が出しやすい ・jazzやR&Bに向いてる | ・平行アングル、順アングルと比べ会得難度が高い ・力をいれて持ってしまいがち ・間違うと手首の自由度を妨げ、腕の回転を使えなくなる人が多い ・体格や柔軟性によっては難しい人もいる |
最後に逆アングル。
こちらも順アングルのように『弦に対してピックを斜めに当てるピッキング』です。ただ、名前通り順アングルとは逆向きになります。

黄色ラインがピックの向きです。順アングルとは逆ですね!

例のごとくピックはつまんでいるだけです。
ピックアップカバーを見ると順アングルとは逆斜めになることがよくわかると思います!
一般的に黒人さんに多いピッキングと言われています。真偽はわかりませんが、理由は体格と柔軟性。腕が長めで手首の角度がつけやすいんですよね。そう言われると納得してしまう自分がいます(・Д・)
もちろん、日本人でもできます!
3つのアングルの中で一番弦との抵抗が強いので、どちらかと言うと逆アングルで速弾きをしている人は少なめです。
しかも、しっかりと前腕の回転を使ったピッキングができないと、手首を固定した「上下の動き」しかできなくなる人が多いです。これはとっても注意!
そういった意味でいうと、最初から逆アングルピッキングだった人以外には難易度が一番高くなります!
音としてはよく『太くマイルド』と言われますが、確かに太く丸みのある音に感じます。
どちらかというとプレーン弦より巻弦との相性がよく、ミュートを効かせたバッキングの刻みでは順アングルとは違った『輪郭のある音』を出せます!
また、これは逆アングルに挑戦する人は是非!と思うところに、実はカッティングとの相性が抜群というところがあります!マイルドかつ小気味いいカッティングになります♬
まとめ
今回はVol.1で知識編と言うことで、ここまで!
最初にも言いましたが、どちらかというと『こだわり』の部分です。
どのアングルでなければいけないと言うことではありません。
ただ、そのアングルだからこそ出せる『味』があるんです!
同じカッティングをするにしても、使い分けられると出したい音に近づくと思うので、よりギターを楽しむことができんじゃないでしょうか!?

ピッキングの引き出しが増えると演奏の幅も広がって楽しくなるよ!
Vol.2では実際に持ち方などをやっていきますので、お楽しみに!!



